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ちゃんと治したくて、マイクロスコープに出会いました

  • 執筆者の写真: 章貴 山田
    章貴 山田
  • 6 時間前
  • 読了時間: 3分

 私がマイクロスコープを導入したのは、開業してすぐのことでした。ただ、当時の目的は根管治療でした。その使い方しか知らず、ほとんどの治療はルーペで行っていました。


そんな中で、どうしても治せない治療がありました。

歯周病です。


 どれだけ治療をしても、治しきれない。大学院まで進んで学んだはずなのに、思うような結果が出ない。治したはずの歯が、また悪くなって戻ってくる。そして患者さんに、自分がその歯に何をしたのかを、うまく説明することもできませんでした。


 もう一度、歯周病治療を勉強し直そう。そう思ったときに、私はマイクロスコープを使った歯周病治療に出会いました。そこで見たのは、信じられない臨床成績でした。


 当時、私が知っていた歯周病治療は、深くなってしまった歯周ポケットを浅くするために、歯ぐきを下げる治療が一般的でした。ところがマイクロスコープを使ったその治療では、歯ぐきを上げていました。同じ「歯周病を治す」ための治療なのに、向かっている方向が正反対だったのです。正直に言えば、何が起きているのか、まったく理解できませんでした。


 その日から、私は本格的にマイクロスコープを使った治療を学び直しました。

道のりは、とても険しいものでした。そもそもマイクロスコープを一日中覗き込んだ経験などなく、初めは頭がくらくらしたことを今でも覚えています。それでも、尊敬する先生に教えていただきながら、コツコツと練習を積み重ねました。そしてそれは、今も変わらず続いています。


 やがて使いこなせるようになると、これまで見えていなかったものが、見えるようになりました。


 今では、虫歯治療、歯周病治療、被せ物、インプラント、そして矯正治療の一部まで、ほとんどすべての治療でマイクロスコープを使用しています。今は虫歯治療ひとつをとっても、マイクロスコープを使わずに行うことがとても怖いと感じます。

そして、私たちが見たものは、映像で患者さまにもお見せします。見えないまま治療を進めるのではなく、口の中で何が起きているのかを、一緒に確認しながら進めていく。


最後に、一つだけお伝えしたいことがあります。


 マイクロスコープを使えば、それだけで良い治療ができる——私はそうは思っていません。マイクロスコープは、使えば精密に治せる魔法の道具ではないのです。扱うことは難しく、使いこなすには今も研鑽が欠かせません。


それでも、私はこう考えています。

マイクロスコープがあるから、良い治療ができるわけではない。

しかし、良い治療をするために、マイクロスコープは欠かせない。


だから私たちは、ほとんどすべての治療にマイクロスコープを使っています。

 
 

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前回、私がマイクロスコープに出会ったきっかけとして、歯周病治療の話を書きました。 同じ「歯周病を治す」ための治療なのに、それまで私が知っていた方法とは、向かっている方向が正反対だった。何が起きているのか、当時の私には理解できなかった——という話です。 今日は、その「方向が正反対だった」という意味を、もう少し詳しくお伝えします。 深い歯周ポケットを残さないために 歯周病が進行すると、歯を支えている骨

 
 
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